未来にちょっといい選択♪ 動物にも優しいナチュラルコスメブランド「LUSH」

LUSH おすすめ

様々な形のバスボムに、好きな量だけ量り売りされるソープ。鼻を衝くジューシーな香りとカラフルで楽し気な商品は、ただ眺めるだけでも思わず心が躍ります。かわいくて、香りもよいバス用品を数多く製造・販売する「LUSH」。ピンクや黄色など色鮮やかな商品を多く製造する一方で、その製造過程において、合成保存料を使用せず自然素材にこだわる商品づくりを行っているブランドです。

日本にも数多くの店舗を展開し、カジュアルなファッションビルの中に入っていたり、路面店があったり、見たことや香りをかいだことがある人も多いのではないでしょうか。今回は、製造する人にも、使う人にも優しい、エシカルコスメブランド「LUSH」をご紹介します。

キュートでポップなナチュラルコスメブランド「LUSH」

「LUSH」は1995年イギリスで、マーク・コンスタンティン氏とモー・コンスタンティン夫妻によって創設された、化粧品ブランドです。現在、世界で49か国、約930店舗を展開している、グローバル企業です。取り扱い商品はバスボムやボディシャンプーなどのバス用品、ボディケア用品など、数多くの美容グッズを製造・販売しています。また、「LUSH」は以前にご紹介した「THE BODYSHOP」と同様、社会問題に対して自らアクションを起こしている企業でもあります。

「LUSH」の前身は「コスメティックストゥーゴー」という会社。その創設のサポートをしたのが、「THE BODYSHOP」の創設者、アニータ・ロディック氏でした。「コスメティックストゥーゴー」時代は「THE BODYSHOP」に商品を卸していたそうですよ。ちなみに、「LUSH」で定番のバスボムや固形シャンプーなど「遊び心のある商品」はこの時に生まれたそうです。

「LUSH」のいいところ

キュートでポップな商品というだけでなく、「LUSH」の商品づくりには信念があります。人・環境・動植物の安全性にこだわるブランドです。「LUSH」の商品をおすすめしたい理由を3つご紹介します。

(1)「ビジネスはエシカルであるべき!」という考え方

「LUSH」は「すべてのビジネスはエシカルで、取引は公平であるべき」という信念に基づいて商品が作られています。人に対しても、環境に対して、動植物に対しても、モラルを大切にしています。

「人にやさしい」という点については、使う人が安全に製品を使えるように、合成物質や合成保存料の使用量を最低限に抑えています。現在、LUSHが取り扱う製品の70%が合成保存料未使用です。

「環境にやさしい」「動植物にも優しい」という点については、環境への負担の少ない保存料等の原料を選んだり、自然環境の保護のため、あえてその原料の取引を止めたりしています。

(2)動物の犠牲の上に成り立つ安全にNO!動物実験をしない

「動物にやさしい」という点で、「LUSH」では製品作りの過程において、動物実験を行いません。人間の肌でその安全性を確かめます。また、製造過程だけでなく、商品を作るための原料の生産においても、動物実験を行う企業とのやりとりを一切しない徹底ぶり。「LUSH」では、動物実験をしなくても素晴らしい商品が作れる、幅広いラインアップで素晴らしい化粧品を製造・販売できると、先陣を切って体現しています。

(3)顔が見える原料調達!エシカルバイイングポリシー!

「LUSH」は商品の原料の調達先であるコミュニティや地域において、環境づくりや倫理的な取引を行っています。自社で使用する製品の素材がどこで誰によって作られているのか把握し、可能な限り生産者、農業経営者、栽培人や加工業者から、直接的に原材料を調達しています。だからこそ、その地域の課題を知った上で、取引するしないの判断ができるのです。

一例として、インドネシアの事例があります。熱帯雨林で生存が脅かされているオランウータンとその生息地の保護のため、およそ250トンのパームオイルの使用を停止しました。このように、その地域を取り巻く環境を含めて、どうするのが良いのかを考えているブランドです。

「LUSH」おすすめ商品

商品の魅力だけでなく、それを作る過程においても人や環境のことを第1に考えているブランド「LUSH」。数ある商品の中から、筆者のおすすめ商品をご紹介します。

売上の全額が社会貢献へ役立つ♪ 「チャリティポット」

動物実験禁止をはじめ、「LUSH」は社会問題に対するキャンペーンを打ち出しています。「LUSH」で販売されている商品の中には、社会問題に対して、買うだけで意思表示や社会貢献できる商品があります。それが「チャリティポット」です。

こちらの商品を購入すると全額が社会貢献のために使われます。例えば、自然環境の保護、動物の権利擁護、人権擁護・人道支援・復興支援などに取り組む団体に対して寄付や助成がされます。

「チャリティポット」は商品自体もこだわって作られており、原料はフェアトレードのカカオバターとオリーブオイル、香りはイランイランとローズウッドが優しく香るボディクリーム。手軽に社会貢献できて、お肌も潤う、全部どりしたい方にピッタリです。

社会問題の啓蒙に! 「タートル ジェリーボム」

直接的な社会貢献のための商品がある一方で、社会問題があること自体を啓蒙する商品もあります。今回おすすめしたいのは、「タートル ジェリーボム」。

こちらは海洋汚染に警鐘を鳴らした商品です。かわいい亀を形どった入浴剤ですが、お風呂で溶かしてみると、ある皮肉が……。亀の中から出てくる寒天は、野生の亀が餌と勘違いして食べてしまうプラスチック製品を表しています。

誰でも気軽に手に取れるような商品を通じて、社会を取り巻く問題に気づいたり、考えるきかけになったり……。「LUSH」だからこそできるアプローチ方法ではないでしょうか。

「タートル ジェリーボム」は鮮やか海の色に、サンダルウッドや松の香りをブレンドしたウッド系の清々しい香りの入浴剤。落ち着いた香りで癒しの空間を作りたい時におすすめです。

最後に

人、環境、動物、すべてに対して優しくあろうとする「LUSH」。影響を最小限にしようとチャレンジする姿勢が、商品を通じて感じられます。「ビジネスはエシカルであるべき」という理念にのっとった製品づくりを変わらず大切にし、同時に社会のために何ができるかを継続して模索しています。買うことで意思表示ができたり、買うことが直接支援になったり、まず1歩を踏み出したい方におすすめです。ぜひ実際に商品を手に取って、商品の裏側にある想いも感じてみてくださいね。

あなたにおすすめ